2026/07/03
赤ニキビと白ニキビは、漢方ではどう違う?
― ニキビの「色」の違いから体の状態を考える ―
ニキビにはさまざまな種類があります。
一般的には、
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
- 黄ニキビ
などに分けられますが、まずは「赤ニキビと白ニキビ」について考えてみます。
皮膚科では炎症の有無や重症度によって分類しますが、漢方ではさらに
「なぜそのようなニキビができやすい体質なのか」という視点から考えていきます。
ニキビはどのようにできるの?
ニキビは、毛穴の出口が詰まり、皮脂がたまることから始まります。
そこへ皮膚の常在菌であるアクネ菌が増え、炎症が起こると赤く腫れたニキビになります。
つまり、
毛穴の詰まり → 皮脂の蓄積 → 炎症
という流れが基本です。
しかし実際には、
- 同じ年齢なのにできやすい人
- 月経前だけ悪化する人
- あごだけ繰り返す人
- ストレスで急に悪化する人
など、でき方には大きな個人差があります。
漢方では、この違いを「体質」の違いとして考えます。
白ニキビは「詰まり」が主体
白ニキビは、まだ炎症が強くない初期段階です。
皮脂や角質が毛穴の中にたまり、白く盛り上がって見えます。
漢方では、このような状態は
- 水分代謝の低下(湿・水滞)
- 胃腸機能の低下
- 皮脂代謝の乱れ
などが関係していることがあります。
胃腸の働きが低下すると、余分な水分や老廃物が体内に停滞しやすくなり、皮膚にも影響が現れることがあります。
そのため、
- 胃もたれしやすい
- むくみやすい
- 疲れやすい
といった症状を伴う方も少なくありません。
赤ニキビは「炎症」が主体
一方、赤ニキビは炎症が起こっている状態です。
赤く腫れ、
- 痛みがある
- 熱を持つ
- 繰り返し同じ場所にできる
といった特徴があります。
漢方では、このような状態では
- 熱
- 瘀血(血流の滞り)
- 炎症が長引く体質
などを考えます。
特に赤ニキビを繰り返す方では、炎症だけでなく皮膚の修復がうまく進んでいないことも少なくありません。
そのため、炎症を抑えるだけでなく、血流や皮膚の回復力も含めて整えていくことが大切になります。
月経前に赤ニキビが悪化する方も
女性では、
- 月経前になると赤ニキビが増える
- あごやフェイスラインにできやすい
- イライラやむくみも強くなる
という方もよくいらっしゃいます。
漢方では、
- 気滞
- 瘀血
- 熱
などが重なっていることが多く、月経周期との関係も重要な手がかりになります。
皮膚だけを見るのではなく、体全体のリズムを考えることも漢方の特徴です。
白ニキビと赤ニキビが混在することも珍しくない
実際には、
- 白ニキビが多いところに赤ニキビもできる
- 顔は赤ニキビなのに背中は白ニキビが多い
- 時期によって変化する
という方も少なくありません。
つまり、
「白ニキビだからこの体質」
「赤ニキビだからこの体質」
と単純に決められるわけではありません。
胃腸の状態や睡眠、ストレス、月経周期などを総合的に見ながら、体全体のバランスを考えることが大切です。
漢方では「ニキビ」ではなく「その人」を診る
同じ赤ニキビでも、
- ストレスで悪化する方
- 胃腸が弱い方
- 月経前だけ悪化する方
- 冷えを伴う方
では、背景はそれぞれ異なります。
漢方では、
「ニキビを消す」
ことだけを目的にするのではなく、
なぜ繰り返しニキビができるのか
という体質そのものを考えながら治療を進めていきます。
そのため、
- 睡眠
- 胃腸の調子
- 月経周期
- 冷えやのぼせ
- ストレスの影響
などもあわせて確認していきます。
まとめ
赤ニキビと白ニキビは、皮膚の状態だけでなく、体の中のバランスの違いが反映されている場合があります。
白ニキビでは、毛穴の詰まりや皮脂代謝、胃腸機能との関係がみられることがあります。
一方、赤ニキビでは炎症や血流、体の「熱」が関係していることもあります。
もちろん、実際には複数の要素が重なっていることが多く、一人ひとり背景は異なります。
漢方では皮膚だけを診るのではなく、体全体の状態を確認しながら、その方に合った治療を考えていきます。
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