2026/06/22
月経前に肌が荒れるのはなぜ?
― PMSと肌トラブルを漢方で考える ―
「生理前になるとニキビが増える」
「肌がべたつく」
「吹き出物を繰り返す」
「イライラする時期に肌も悪化する」
このように、月経前になると肌状態が不安定になる方は少なくありません。
実際に、
- 肌荒れ
- 吹き出物
- 皮脂増加
- 赤み
- 乾燥感
などが、月経周期と連動して現れることがあります。
漢方では、このような変化を単なる“皮膚の問題”としてではなく、月経周期に伴う体全体のバランス変化として捉えていきます。
PMSと肌荒れは関係している?
PMS(月経前症候群)では、
- イライラ
- 気分の落ち込み
- むくみ
- 眠気
- 頭痛
- 食欲変化
など、さまざまな症状が現れます。
そしてその一部として、肌状態の悪化を感じる方も少なくありません。
特に、
- あご周囲の吹き出物
- 皮脂の増加
- 赤み
- 肌のごわつき
などは、月経前に悪化しやすい傾向があります。
漢方では「気・血・水」の乱れとして考える
漢方では、月経前の不調は、
- 気の巡り
- 血の巡り
- 水分代謝
などの変化と関係していると考えます。
ストレスと「気滞(きたい)」
月経前は、ホルモン変化の影響もあり、心身が不安定になりやすい時期です。
漢方では、このような状態を「気滞(きたい)」として捉えることがあります。
気滞では、
- イライラ
- 気分の波
- 胸の張り
- のどの違和感
- 睡眠の質の低下
などがみられます。
そして、気の巡りが滞ることで、
- 吹き出物
- 赤み
- 肌荒れ
などにつながることもあります。
「瘀血(おけつ)」と肌トラブル
月経前に、
- 肌がくすむ
- ニキビ跡が残りやすい
- クマが強い
- 月経痛がある
といった傾向がみられる場合、漢方では「瘀血(おけつ)」が関係していることがあります。
瘀血は、「血」の巡りが滞った状態です。
肩こりや冷え、頭痛などを伴うことも多く、肌の色調変化として現れることがあります。
むくみや皮脂増加は「水滞」のことも
月経前に、
- 顔がむくむ
- まぶたが重い
- 皮脂が増える
- 肌がべたつく
という方もいます。
こうした場合、漢方では「水滞(すいたい)」という、水分代謝の偏りを考えることがあります。
特に、
- 疲れやすい
- 胃腸が弱い
- 天候で不調が出やすい
などを伴う場合は、水分代謝との関連がみられることがあります。
肌だけでなく、全身状態をみる
月経前の肌荒れは、外用薬やスキンケアだけでは改善しきれないこともあります。
もちろん皮膚の治療は重要ですが、
- 睡眠不足
- ストレス
- 冷え
- 食生活
- 胃腸機能
- 疲労
などが重なることで、肌状態に影響していることも少なくありません。
漢方では、
「なぜ月経前に悪化するのか」
という背景も含めて考えていきます。
繰り返す肌荒れがあるときは
「生理前になると毎回肌が荒れる」
「肌トラブルと一緒に気分や体調も不安定になる」
このような場合、月経周期に伴う体調変化が関係している可能性があります。
当院では、肌症状だけでなく、
- 月経周期
- 睡眠
- ストレス
- 冷え
- 胃腸状態
- 疲労感
なども含めてうかがいながら、体全体のバランスを考えた和漢診療を行っています。






