2026/06/26
肌が乾燥しやすいのはなぜ?
― 漢方で考える「血虚(けっきょ)」と乾燥肌 ―
「保湿しても乾燥しやすい」
「肌がかさつく」
「髪や爪も乾燥しやすい」
「疲れると肌状態が悪くなる」
このような“乾燥しやすさ”に悩まされている方は少なくありません。
もちろん、季節やスキンケアの影響もありますが、漢方では、乾燥肌を体の内側の状態と関連づけて考えることがあります。
そのひとつが、「血虚(けっきょ)」という状態です。
漢方でいう「血(けつ)」とは
漢方でいう「血」は、単なる血液だけではありません。
- 肌や髪を潤す
- 筋肉や臓器へ栄養を届ける
- 心や体を安定させる
など、全身を養う働きを含む概念です。
この「血」が不足した状態を、漢方では「血虚」と呼びます。
血虚になると、なぜ乾燥しやすい?
血虚では、全身へ十分な栄養や潤いが届きにくくなるため、
- 肌の乾燥
- かゆみ
- 髪のぱさつき
- 爪が割れやすい
- 唇の乾燥
などがみられることがあります。
特に、
- 疲労が続いている
- 睡眠不足
- 月経量が多い
- 食欲が低下している
などがある場合、乾燥傾向が強くなることがあります。
「肌だけ」の問題ではないことも
血虚では、乾燥以外にも、
- 疲れやすい
- 顔色が白い
- めまい
- 不眠
- 動悸
- 目の疲れ
などを伴うことがあります。
また、女性では、
- 月経後に疲れやすい
- 月経後に乾燥が悪化する
といった形で現れることもあります。
年齢とともに増える「乾燥感」
加齢によって、
- 肌の潤い
- 睡眠の質
- 回復力
などが変化すると、乾燥を感じやすくなることがあります。
漢方では、こうした変化も単なる「皮膚だけ」の問題ではなく、
“全身を潤す力の低下”
として捉えることがあります。
胃腸の弱りが関係することも
漢方では、肌を潤す「血」は、食事から作られると考えます。
そのため、
- 食欲不振
- 胃もたれ
- 疲れやすさ
- 偏食
などが続くと、肌へ十分な栄養が届きにくくなることがあります。
「保湿しても改善しない乾燥」がある場合、胃腸状態が背景にあることも少なくありません。
外側だけでなく、内側から考える
乾燥肌では、スキンケアや保湿も大切です。
一方で、
- 睡眠
- 栄養状態
- 月経
- 疲労
- ストレス
- 胃腸機能
など、体全体の状態が影響していることもあります。
漢方では、
「なぜ乾燥しやすいのか」
という背景も含めて考えていきます。
乾燥が続くときは
肌の乾燥は、季節的な変化だけで起こることもあります。
しかし、
- 毎年強い乾燥を繰り返す
- 疲れると悪化する
- 髪や爪も乾燥する
- 不眠や疲労感を伴う
などの場合、体の「潤いを保つ力」が低下していることがあります。
当院では、皮膚症状だけでなく、睡眠や胃腸状態、月経、疲労感なども含めて丁寧にうかがいながら、和漢診療を行っています。






