menu

体調の変化と『未病』という考え方

2026/02/27

1. 「未病(みびょう)」とは何か?

漢方の世界には「未だ病(やまい)に至らず」と書く「未病」という考え方があります。これは本格的な病気ではないものの、「なんとなく体調が悪い」「疲れやすい」「だるい」「食欲がない」といった、体が発する不調のサインが現れている段階のことです。

 

2. 和漢診療(漢方)と未病という考え方

西洋医学では、血圧やコレステロール値、血糖値など、主として検査によって客観的に測定できる指標をもとに診断や治療が行われ、現代医療において重要な役割を担っています。
一方で、検査では大きな異常が見つからないものの、体調の変化や不調を感じることもあります。たとえば、冷え、疲れやすさ、気分の落ち込み、眠りにくさなど、日常生活の中で感じる「なんとなくの不調」です。
和漢診療では、このような症状についても、体質や体全体の状態、症状のあらわれ方などを総合的にとらえて診察を行います。こうした体の状態を「証(しょう)」という考え方で整理し、その時点の体の状態に応じて治療方針を検討します。
そのため、検査では明確な異常が見つからない体調の変化についても、症状の経過や体質などをふまえながら、体全体の状態を考慮した治療を行うことができます。