2026/06/29
梅雨に体調が崩れやすいのはなぜ?
― 漢方で考える「湿」と水滞
梅雨の時期になると、
- 体が重だるい
- 朝から疲れている
- 頭痛やめまいが増える
- 胃腸の調子が悪い
- むくみやすい
- 気分が落ち込みやすい
- 眠気が抜けない
といった不調を感じる方が増えてきます。
「毎年、梅雨になると調子が悪い」
「雨の日は動けなくなる」
という方も少なくありません。
和漢診療では、このような梅雨時の不調を、「湿(しつ)」や「水滞(すいたい)」という視点から捉えることがあります。
梅雨は“湿気”の季節
漢方では、自然環境の変化が身体に影響すると考えます。
特に梅雨は、湿度が高く、“湿(しつ)”が強くなる季節です。
この“湿”には、
- 重い
- 停滞する
- 流れを悪くする
という特徴があります。
そのため、身体の中にも“重だるさ”として現れやすくなります。
「水滞」がある人は梅雨に弱い?
もともと水分代謝が弱い方では、梅雨時に症状が悪化しやすくなります。
漢方では、体内の水分がうまく巡らず停滞した状態を「水滞(すいたい)」と呼びます。
例えば、
- むくみやすい
- 雨の日に頭痛が出る
- めまいがある
- 胃がチャポチャポする
- 乗り物酔いしやすい
- 痰が多い
- 体が重い
といった方は、水滞傾向があるかもしれません。
梅雨は外の湿気が増えるため、もともとの水滞体質が表面化しやすくなります。
胃腸の弱りも関係しています
漢方では、胃腸は水分代謝に深く関わると考えます。
そのため、
- 胃腸が弱い
- 食後に眠くなる
- 下痢しやすい
- 食欲にムラがある
という方では、梅雨時に不調が出やすい傾向があります。
実際、梅雨時には、
- 胃もたれ
- 食欲低下
- 吐き気
- 下痢
- 倦怠感
など、“消化器症状”として現れる方も少なくありません。
気圧変化と自律神経
梅雨時は、湿度だけでなく、気圧変化も大きくなります。
最近では「気象病」という言葉も知られるようになりましたが、
- 頭痛
- めまい
- だるさ
- 強い眠気
などは、自律神経の変動とも関係していると考えられています。
漢方では、こうした状態も、
- 気の巡り
- 水の停滞
- 胃腸機能
- 体質
を含めて全体的に捉えていきます。
梅雨時の養生で大切なこと
冷たいものを摂りすぎない
湿気で体が重い時期は、胃腸も弱りやすくなっています。
冷たい飲み物やアイスの摂りすぎは、水滞を悪化させることがあります。
軽く汗をかく
適度な運動や入浴は、水の巡りを助けます。
「だるいから全く動かない」状態になると、さらに巡りが悪くなることもあります。
胃腸を休ませる
暴飲暴食や夜遅い食事は、梅雨時の不調を悪化させやすくなります。
“食べて元気をつける”より、“負担を減らす”ほうが合う方も少なくありません。
「毎年梅雨に調子が悪い」は体質のサインかもしれません
同じ梅雨の不調でも、
- 水滞が主体なのか
- 気虚を伴うのか
- 気滞が関係するのか
- 冷えが背景にあるのか
によって、考え方や処方は変わります。
和漢診療では、単に「季節だから仕方ない」と考えるのではなく、
“なぜその人が季節の影響を受けやすいのか”
という体質的背景まで含めてみていきます。
「梅雨になると毎年つらい」
「天気に体調が左右される」
「検査では異常がないがだるい」
そのような症状も、漢方では“湿”や“水の巡り”という視点から考えることがあります。






