2026/05/18
更年期症状はなぜ多彩なのか
― 漢方で考える“ゆらぎ”の正体
ほてり、のぼせ、発汗、不安感、イライラ、疲労感――
更年期には、さまざまな症状が現れます。
「年齢のせい」と言われることもありますが、
実際にはその現れ方には大きな個人差があります。
■ 更年期は“変化の時期”
更年期は、女性ホルモンの分泌が大きく変動する時期です。
この変化に体が適応しきれないと、さまざまな不調が現れます。
漢方ではこれを、
「バランスが揺らいでいる状態」と捉えます。
■ よくみられる3つのパターン
① のぼせ・ほてりタイプ(陰虚)
- 顔が熱くなる
- 汗をかきやすい
- 口の渇き
👉「潤いの不足」を補う視点
- 冷えが強い
- 倦怠感
- 朝がつらい
👉「エネルギー不足」を補う視点
③ 情緒不安定タイプ(気滞)
- イライラ・不安
- 気分の波が大きい
- 胸苦しさ
👉「気の巡り」を整える視点
■ “複数の症状が同時に出る理由”
更年期の特徴は、
一つの原因では説明できない症状の重なりです。
例えば:
- のぼせ+冷え
- 不安+不眠
- 動悸+疲労
漢方では、これを
「複数のバランスの乱れが重なっている状態」と考えます。
■ 漢方的アプローチ
漢方では、症状だけでなく
その方の体質や背景を踏まえて全体を整えることを重視します。
そのため、同じ「更年期症状」でも
処方や考え方が異なる場合があります。
■ このような方はご相談ください
- 症状が多く、どこから整えればよいかわからない
- 気分の波や体調の変動が大きい
- 冷えとのぼせが同時にある
更年期は“異常”ではなく“変化の過程”ですが、
つらさが続く場合には体質の視点から整える選択肢もあります。






