2026/04/26
耳鳴りと漢方
― めまいと重なってみられる不調のとらえ方 ―
「キーンという音が続く」
「静かな場所で耳鳴りが気になる」
耳鳴りは単独で起こることもあれば、めまいと一緒にみられることもあります。
検査では大きな異常が見つからない場合でも、つらい症状が続くことがあります。
漢方では、耳鳴りを
「気・血・水のバランスの乱れ」
という視点から捉えます。
■ 水の影響が考えられる耳鳴り(めまいを伴いやすい)
・耳がつまった感じがする
・めまい、ふらつきを伴う
・天候で変動する
このような場合、体内の水分バランス(「水」)の影響が関係していることがあります。
例として、茯苓(ぶくりょう)や沢瀉(たくしゃ)などが挙げられます。
■ 血の不足が関係する耳鳴り(持続するタイプ)
・長く続く耳鳴り
・疲労で悪化する
・めまい、立ちくらみを伴う
このような場合、「血」の不足が関係している可能性があります。
例として、当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)などが用いられることがあります。
■ 気の巡りが関係する耳鳴り(ストレス関連)
・音の強さが変動する
・ストレスで悪化する
・胸やのどのつかえ感を伴う
このような場合、「気」の巡りの影響が考えられます。
例として、香附子(こうぶし)や陳皮(ちんぴ)などが挙げられます。
■ めまいとの関係
耳鳴りとめまいは、
「水」や「気」のバランスの影響を受けやすく、同時にみられることがあります。
そのため、症状を個別に見るだけでなく、全体として評価することが重要です。
■ ご留意いただきたい点
急な難聴や強いめまいを伴う場合は、早めの医療機関受診が必要です。
■ まとめ
耳鳴りは
・水(体の水分バランス)
・血(栄養と潤い)
・気(巡り)
といった複数の要素から捉えられます。
めまいとあわせて、体全体のバランスをみていくことが重要です。
