2026/02/27
1. 漢方は中国のもの?
「和漢」と「中医学」の違い漢方と聞くと、多くの方が「中国の医学」と直感的に思い浮かべるかもしれません。確かに発祥の地は中国ですが、現在日本で行われている「和漢診療」と、中国で行われている「中医学」は、実は「似て非なるもの」です。
漢方は日本に伝わった後、日本の気候風土や日本人の体質、文化に合わせて独自の発展を遂げました。中国で体系化された理論重視の医学が、日本で「徹底した実践主義」へとカスタマイズされたものが和漢診療なのです。
2. 日本独自の診察法
「腹診(ふくしん)」の発達和漢診療を象徴する最大の特徴が、日本で独自に発達した「腹診」です。
中国の中医学では問診や脈を診ることが中心で、お腹に触れる診察はあまり行われませんでした。一方日本では、医師が直接お腹に触れて「硬さ・冷え・張り」などを確認する腹診が大きく発達しました。
病気の原因といった理論よりも、「患者さんの現在の体の状態(現状)」を直接見て触って確認し、体質や症状のパターンである「証(しょう)」を決定する独自のスタイルが確立されたのです。