2026/02/27
■ 腹診とは何か
― お腹から体の状態をみる漢方の診察方法 ―
漢方診療では、
「腹診(ふくしん)」と呼ばれる診察を行うことがあります。
腹診とは、
お腹の状態に触れながら、体全体のバランスを確認していく診察方法です。
■ なぜお腹をみるのか
お腹には、
- 緊張の状態
- 冷えや熱感
- 張りや力の入り方
- 水分の停滞
など、さまざまな体の情報が現れることがあります。
👉漢方では、
お腹は体全体の状態を映し出す場所の一つと考えます。
■ 腹診でみていること
腹診では、単に「痛い場所」を探すのではなく、
- どの部分に張りがあるか
- 力が入りすぎていないか
- 冷えていないか
- 抵抗感や圧痛があるか
などを確認していきます。
例えば、
- ストレスが強いと緊張が出やすい
- 胃腸が弱いと力が不足しやすい
- 水分バランスの乱れが張りとして現れる
といったことがあります。
■ 問診だけでは分からない情報
症状の感じ方は、人によって異なります。
そのため、
- 問診
- 腹診
- 舌診
- 脈診
などを組み合わせながら、
総合的に状態を把握していきます。
👉腹診は、
体の状態を立体的に理解するための一つの手がかりです。
■ 痛みを伴う検査ではありません
腹診は、一般的には強い刺激を加えるものではありません。
状態を確認するために、
お腹にやさしく触れながら行います。
■ 当院での考え方
当院では、症状だけでなく、
- 体質
- 体力
- 緊張や疲労の状態
- 冷えや水分バランス
なども含めて、全体像を整理することを大切にしています。
腹診もその一部として、
問診やチャート分析などとあわせて参考にしています。
■ おわりに
漢方診療では、症状だけでなく、
体全体の状態を丁寧にみていくことを重視します。
腹診は、そのための診察方法の一つです。
ご自身では気づきにくい体の傾向を整理する際の、参考となることがあります。
■ 関連コラム


