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めまい

2026/04/26

めまいと漢方

― 原因がはっきりしない「ふらつき」をどう考えるか

「ぐるぐる回る感じがする」
「ふわふわして地に足がつかない」
「立ち上がるとクラッとする」

めまいといっても、その感じ方は人によってさまざまです。
検査では大きな異常が見つからないことも少なくありません。

漢方では、このようなめまいを
気・血・水のバランスの乱れ」
という視点から捉えます。

めまいのタイプと考え方

  • の影響が考えられるめまい(ふらつき・頭重感)

・頭が重い
・ふわふわする
・天気や気圧の変化で悪化する
・むくみやすい

このような場合、体内の水分バランスの乱れ(「水」)が関係していると考えられることがあります。

水分の偏りや滞りがあると、平衡感覚にも影響が出るとされています。

例として、茯苓(ぶくりょう)や沢瀉(たくしゃ)などが用いられることがあります。

  • の不足が関係するめまい(立ちくらみタイプ)

・立ち上がったときにクラッとする
・顔色がすぐれない
・疲れると悪化する
・目の前が暗くなる感じがある

このような場合、体を養う「血」の不足が関係している可能性があります。

栄養や潤いが十分に行き届かないことで、めまいとして感じられることがあります。

例として、当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)などが挙げられます。

  • の巡りが関係するめまい(ストレス関連)

・ふわっとする感じが続く
・ストレスや緊張で悪化する
・胸やのどのつかえ感を伴う
・ため息が多い

このような場合、「気」の巡りの影響が考えられることがあります。

精神的な影響を受けやすいタイプのめまいといえます。

例として、香附子(こうぶし)や陳皮(ちんぴ)などが用いられることがあります。

実際には複数の要素が関係することも多い

めまいは、ひとつの原因だけで説明できるとは限りません。

たとえば
・水の滞り+気の巡りの低下
・血の不足+気の不足

といったように、複数の要素が重なっていることも少なくありません。

そのため漢方では、症状だけでなく、体全体の状態をみながら考えていきます。

検査で異常がないめまいに対して

画像検査や血液検査で大きな異常が見つからない場合でも、
つらいめまいが続くことがあります。

漢方では、そのような状態を体のバランスの乱れとして捉え、
個々の状態に応じた対応を検討していきます。

ご留意いただきたい点

めまいの中には、早急な対応が必要な疾患が隠れている場合もあります。

・激しい回転性のめまい
・手足のしびれや麻痺を伴う
・強い頭痛を伴う

このような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

めまいは
(体の水分バランス)
(栄養と潤い)
(エネルギーと巡り)
といった複数の要素から捉えることができます。

同じめまいでも背景は異なるため、状態に応じた見極めが重要になります。